バド「桃田賢斗」が初戦登場 「闇カジノ」「夜這い騒動」「交通事故」を乗り越え、金メダルへ

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 競泳の瀬戸大也、池江璃花子、体操の内村航平らメダルを有望視されていた選手が不振に終わるなか、期待がかかるのはバドミントンだ。25日午後6時からは、いよいよ不動のエース・桃田賢斗(26・NTT東日本)が初戦に登場する。スキャンダルさえなければ、前回大会で金メダルを取っていてもおかしくなかった桃田。復活までの苦難の道のりを振り返ってみる。

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組長の情婦に手を出してしまった

 リオ五輪を4カ月後に控えた16年4月、日本バドミントン界に衝撃が走った。桃田が、当時、協会所属選手だった田児賢一らとともに、東京・錦糸町の闇カジノに通っていたことが発覚したのだ。

「発端は桃田の女遊びでした。あの頃の桃田はメダル候補ともてはやされ、完全に調子づいていた。先輩の田児とともに錦糸町で遊びまくっているうちに、あるスナックの美人ママに入れあげてしまったのです」(日本バドミントン協会関係者)

 だが、その女性は絶対に手を出してはならない相手だった。指定暴力団に属する組長の情婦だったのである。

「組長は桃田が通っていた闇カジノを実質的に仕切っている人物で、桃田とは幾度も同じバカラテーブルで勝負をしたことがあった。組長は桃田とママがキスしている写真を目にして激怒。それがきっかけとなり、彼らのカジノ通いがマスコミに持ち込まれることになったのです」(同)

「田児との関係を切れ」

 報道直後、日本バドミントン協会は、桃田に無期限の競技会出場停止処分、田児に無期限の協会登録抹消処分を課した。この瞬間、桃田のリオ五輪は終わってしまった。

「協会は桃田を守り抜くために、田児に責任を押し付けた。カジノ通いは田児が主導したもので、桃田は巻き込まれたと判断したのです。桃田はスキャンダル発覚以降、協会幹部から『田児との関係を切れ』と言われ、その後、一度も連絡を取っていないようです」(同)

“悪友”との関係を断ち切り、1年2カ月の謹慎期間を経て、17年5月に復帰した桃田はそこから快進撃を見せる。国際大会で連戦連勝。18年8月の世界大会で日本男子初の金メダルを獲得、その1カ月後には世界ランキング1位まで上り詰めた。

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