事件現場清掃人は見た 認知症「70代女性」のゴミ屋敷で踏んでしまったヤバいモノ

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トラウマに

 ハエは通常、羽化後4~5日で産卵を開始する。1ミリほどの細長い卵を産むと、1~3日でうじ虫になる。うじ虫は1週間ほどで成熟し、乾いた場所に移ってサナギに。サナギは、うじ虫の体表が硬化し、米粒のような形になるという。成熟するにつれ、薄い茶色から濃い褐色に変化し、4~11日で成虫になるそうだ。

「この何とも言えない不気味な物体が、現場にはゴロゴロしていました。私はいつも、気合を入れてから仕事に臨んでいます。ハエもハサミ虫もうじ虫も、気になりませんが、サナギを踏んだ時の感触が完全にトラウマになってしまいました」

 以来、現場でハエのサナギを見つけると、よけて歩くようになったという。

「踏むと“プチャ、クシャッ”という感触が靴の裏から全身にゾクゾクと伝わって寒気がするんです。あのカサカサした物体を踏んだ時の感触を思い出す度、あまりの気色の悪さに今でも気分が悪くなるほどです」

 うじ虫とそう違わない気もするが、

「うじ虫は柔らかいので、厚底の靴を履いていると、踏みつけても感触が伝わってくることはありません。街中でもハエのサナギと似たような感触のものを踏んでしまうと、思わず飛び上がり、悲鳴をあげそうになります」

デイリー新潮取材班

2021年7月20日掲載

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