オリオンビール社長がたった2年で退任 社員が驚いた“女性秘書との関係”も一因か

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秘書に大抜擢

 だが、別の社員は「早瀬さんは自分のお気に入りの女性を秘書につけていたんです」と声を潜めて言う。

「中途入社で、まだ仕事の経験が浅い女性がいたのですが、ある日突然、社長兼CEOである早瀬さんの『秘書』に登用されたんです。まさに大抜擢で、すぐに『もしかして二人はただならぬ関係?』という噂が立っていました。彼女との関係が問題視されたという話も出ています」

 社員の間で噂が確信に変わったのは、社内のオンライン朝礼がきかっけだった。先の社員が続ける。

「オリオンビールでは月の初めに約1時間、9時から10時頃まで朝礼をやります。最後の約10分間は社長が話をすることになっていて、コロナ感染が広がってからはマイクロソフトのチームスを使ったオンライン朝礼が行われていました。今年3月1日の朝礼の後半、だいたい9時50分頃だったでしょうか、早瀬さんがしゃべりだした矢先、背後になぜか部屋着姿の秘書と思われる女性の姿が映りこんだのです。

 早瀬さんは単身赴任で、会社が借り上げた沖縄県那覇市にある高級タワーマンションに住んでいます。ご家族は東京にいるはず……。だからみんな『噂の彼女が家に来ているんだな』と思いました。スーツ姿ならまだしも、部屋着姿でマンションにいるなんて、どう考えてもおかしいですよね。いつも朝礼に参加できなかった人も確認できるよう、後日、朝礼のURLが送られてくるのですが、この3月1日の分は視聴できなくなっています」

 デイリー新潮編集部はオリオンビールに、退任と業績の関係や強権的な人事、また社内で噂になっていた女性との関係について、質問状を送った。

 オリオンビールは「退任と業績は関係ありません」と業績低迷が退任の理由ではないことを改めて主張した上で、早瀬流人事の軋轢については「そのような意見が社内にあるということは認識しておりません」と回答。女性秘書との関係に関する質問には、「早瀬氏は6月29日をもって弊社の代表取締役社長を退任しております。つきましては、回答いたしかねます」というのみだった。

デイリー新潮取材班

2021年7月16日掲載

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