「横浜市長選」に不出馬宣言「ベイスターズ」初代社長の経費不正 「子供用DVDボックスセット」から「ソープ」まで

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虚飾

 候補者乱立の様相を呈している横浜市長選。「横浜DeNAベイスターズ」初代球団社長の池田純氏も出馬が取り沙汰されてきた。「赤字球団を救った男」として有力候補者となるはずだったが、突如、スポーツ紙上で不出馬とも取れる宣言。撤退の理由は、古巣DeNA時代の行いにありそうだ。

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 8月22日投開票の横浜市長選は、目下、国家公安委員長を辞した小此木八郎衆院議員や横浜市立大の山中竹春教授、元長野県知事で作家の田中康夫氏ら8名が名乗りを上げている。現職の林文子市長も出馬の意向という乱戦模様のなか、その動向に注目が集まっていたのが池田氏だ。

 池田氏自身が公言するのは、2011年からの5年間で、球団改革を主導して年間24億円の赤字を5億円超の黒字へと転換させ、観客動員数も110万人から194万人に増やしたという「手柄」。

 だが、それは虚飾に満ち溢れていると、他ならぬ古巣のDeNAから批判が噴出している。DeNA関係者によれば、池田氏が担った役割は、新生ベイスターズの改革をメディアでアピールする程度。にもかかわらず、意に沿わない職員を閑職に飛ばすなどのパワハラを行い、球団職員が次々に辞めていった。

公私混同

 池田氏は16年のシーズン終了後に辞任するのだが、

「あらためて池田さんが提出した領収書や請求書、あるいは在任中のメールのやり取りを調べました。すると、“ここまでやるか!?”というレベルで公私混同極まる経費の使い方が確認されたのです」(DeNA関係者)

 その一例を挙げると、自分の子供用としか考えられない「忍者ハットリくん」「未来少年コナン」といったアニメのDVDボックスセット46万円。ベイスターズのキャンプ地沖縄で風俗嬢を2回呼んで7万6000円。地元では、その名も“横浜VIP特別室”なるソープランド代で6万1000円也。池田氏がメディア露出するためだという、不可解な“アレンジ料”も数千万円単位で使われていた。

 当の池田氏に取材を申し込むと、質問は黙殺。一方で、7月8日付のサンケイスポーツで突然、「政治家ではない自分の進むべき道を、またゼロから考えます」と語ったのである。

週刊新潮」2021年7月22日号「MONEY」欄の有料版では、池田氏によるパワハラと経費の不正使用について詳報する。

週刊新潮 2021年7月22日号掲載

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