山下泰裕のJOC、全柔連会長就任に疑問 森氏の女性蔑視発言など数々のスキャンダルを“黙殺”
“実績なし”“不祥事あり”でも“会長再任”とはこれいかに?
6月25日に日本オリンピック委員会(JOC)会長、29日に全日本柔道連盟会長の再任が決まった山下泰裕氏(64)のことである。
“ロス五輪金”“203連勝のギネス記録”と選手としての実績はご立派だが、
「組織のトップとしての山下さんには、めぼしい実績が見つかりません」
とスポーツ紙デスクが苦笑する。
「しいて挙げるなら、JOCの理事会を非公開にしたことでしょうか。メディアの反発も、山下さんはどこ吹く風ですが」
実績は実績でも“負の実績”というべきか。
「今年2月の森喜朗氏による女性蔑視発言の際は、その発言を生で聞いていたにもかかわらず、ダンマリを決め込み、森氏の退任が濃厚になってから、“ん?と思った”“指摘する機を逸した”などと必死に弁解していました」
また、最近のJOCスキャンダルといえば“経理部長死亡事件”だが、
「何ら調査を行うことなく、“自殺ではない”とおよそ現実離れしたコメントを発しただけで済ませました」
しかし、彼の全柔連会長としての働きぶりはもっと酷い。
「今年2月、前事務局長のパワハラ行為が発覚。しかも、前事務局長が1月に自己都合退職したため公表しなかったというから、“組織ぐるみで隠蔽”と批判されました。その翌月にも、愛知県連盟で不明朗会計や不透明な役員解任が相次いだ件について全柔連コンプライアンス委員会が勧告書案を作成したのですが、それを山下さんが放置し続けたことが判明しています」
パワハラ問題の会見で山下氏は、JOC会長との兼務の難しさを説き、“私の責任が非常に重い”と辞任を示唆する発言もあったのだが……。
「そもそも各競技団体への予算分配を司るJOCの会長を、特定の団体の会長が兼務すること自体が異常。“公平性に問題あり”との声も上がっています」(同)
もはや“反則負け”であろう。