海外で賞賛される「日本の伝統木造住宅」の価値を我々はどこまで理解しているか
実は多い木造住宅
現代の日本で新しく建てられる住宅のどれくらいが木造なのかはあまり知られていない。2020年でいえば、新しく建てられた住宅のうち57.6%が木造。これは共同住宅なども含んだ数字なので、一戸建てに限定すると、実は木造は90.6%だ。
現代の日本に立ち並ぶ木造住宅のほとんどは「在来木造」と呼ばれるもので、一見、木造には見えない住宅や、近年多く見られるようになった、窓が小さく、壁が目立つ一戸建ても大抵は「在来木造(在来工法)」である。...