札幌市役所に押しかけた「ノーマスク集団」の正体 デモで“コロナの嘘”を呼びかけ?

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 6月30日、札幌市役所にマスクをしない集団が突然押しかけ、市長に面会を求めた。応対した職員3人が新型コロナに感染し、物議を醸している。彼らは、マスク強要を禁止、ワクチンの無効性を訴えたというが、一体何者なのか。

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 午前11時頃、市役所の10階にある市長室の前の通路に突然、マスクをしない集団が現れ、秋元克広市長との面会を求めたという。

「30人ほどの男女が市長に会わせろというのです。年齢は30代から40代で、マスクをしている人も何人かいました。女性の方が多かったですね」

 と説明するのは、札幌市役所の担当者(危機管理対策室)。

「最初は警備員が制止しましたが、最終的に秘書課長が応対しました。アポもなく市長に会わせろと言っても無理なので、まず1階にある市民の声を聞く課へ案内しました。もっとも、人数が多かったため、地下1階の会議室に案内することにしました」

4人のうち3人が感染

 ノーマスク集団と対応したのは感染症対策室の職員2人だった。職員は、マスク着用を求め、そうでなければパーテーションを置いて話をしたいと申し入れたものの、拒否されたという。

「1時間ほど応対しました。彼らの主張は、マスクを強要するなということでした。それから、ワクチンは無効だということも延々と主張するのです。そして、子どもにマスクを付けさせるな、と。子どもの話が出たので、今度は教育委員会の学校施設担当部の職員2人を呼び、さらに30分話し合いがもたれました」(同)

 その後、感染症対策室の2人と教育委員会の1人が新型コロナに感染した。感染力の強いインド型変異ウイルスの可能性があるという。

「9日時点で3人は軽症か無症状。重傷に至らなくてほっとしています。今後は、マスク未着用の人には市庁舎から退去してもらう方向で検討しています」(同)

 実はこのノーマスク集団、前日の29日にも、北海道庁にも押しかけているのだ。
知事部局の職員や道教委、警備員が応対したが、こちらも職員3人と警備員1人が感染した。

 ノーマスク集団から感染した可能性は高い。役所の人たちからすれば、たまったものではないだろう。先の担当者は言葉少なにこう語る。

「彼らが何者かはわかりません。どうやら、SNSなどで賛同者を呼びかけているようですが……」

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