大谷翔平、最大の敵は“デッドボール” 「被死球率」をMLB本塁打王と比較すると──

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本塁打王と死球の関係

 日本の場合、本塁打の通算記録は、1位が868本の王貞治(81)、2位が657本の野村克也(1935〜2020)、3位が567本の門田博光(73)という具合で、戦前の打者がベスト10に顔を出すことはない。

 ところが、メジャーの場合はさすがと言うべきか、3位が714本のベーブ・ルース(1895〜1948)、6位が660本のウィリー・メイズ(90)と、歴史的な選手もしっかりランクインしている。ベーブ・ルースに至っては19世紀に生まれた人物だ。

 時代を遡れば遡るほど、バッドやボールの質、何よりも野球の戦術などが異なるのは言うまでもない。そこでメジャーの場合は「2000年以降も現役でプレーしていた選手」に限定した。

 このため、王貞治のライバルとして日本でも有名だったハンク・アーロン(1934〜2021)は、通算755本で2位にランクインしているが除外した。

 その分、アメリカの「本塁打王と死球の関係」は、つい最近までプレーしていた選手しかいない。より正確に大谷との比較が可能なはずだ。

日米の“頻度”に違いは?

 更に日米の「被死球王」ベスト5で頻度を計算してみた。ところが、アメリカの被死球ランキングも古い選手が少なくない。

 何しろ1位は287回のヒューイー・ジェニングス(1869〜1928)で、生没年からお分かりの通り、ベーブ・ルースの同時代人だ。ホームランと同じ「2000年以降も現役でプレーしていた選手」の条件を付け加えた。こうして3つの表を作成した。ご覧いただきたい。

 結論から先に言えば、どうやら「100打席に1回、死球をぶつけられてしまう」というのがホームランバッターの平均値らしい。

 日本の平均値は「101・6打席に1回」、メジャーが「119・0打席に1回」だから、それほど差がないことが分かる。

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