競輪、酒、ドヤ街、そして歌…フォーク・シンガー「友川カズキ」が語る川崎の姿

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競輪場に通う異形のフォーク・シンガー

 人口150万人を擁する大都市・川崎。飲む・打つ・買うが揃う繁華街をヤクザが闊歩し、町工場が立ち並ぶ多文化地区で貧困が連鎖する市の最南部では、2015年に起きた3人の少年が中1を殺害した陰惨な事件のほかにも、ドヤ街での火災、ヘイト・デモといった暗い事件が続く。一方、音楽の街とも言われる川崎にはフォーク・シンガーとして国内外で高く評価される友川カズキも住んでいる。40年以上前に、故郷・秋田から上京し川崎南部に流れ着いたという友川から見た街の姿とは――。日本の未来の縮図とも言える都市の姿を活写して話題の『ルポ川崎』(磯部涼・著、新潮文庫刊)から「第12話 競輪狂いが叫ぶ老いゆく街の歌」を紹介する。...

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