大越健介氏、NHK退職で民放が期待するワケ その陰で青山祐子アナもフリーで本格稼働?
NHKは7月1日、報道番組「ニュースウオッチ9」などのキャスターを務めたジャーナリストの大越健介氏(59)が、6月30日付で定年退職したと明らかにした。知名度は抜群、政治記者としても一流、加えてスポーツマンの顔も併せ持つ大越氏、早くも民放から引く手あまたとの声も上がる。奇しくも、同じNHK出身の女性フリーアナの動向も注目されている。
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日本で最初のフリーアナウンサーと言えば、NHK出身の高橋圭三アナ(1918~2002年)である。ニュース解説でおなじみの池上彰氏(70)もNHK出身である。
とにかく、NHK出身のアナウンサーやジャーナリストが独立をすると、民放から引く手あまたとなることがよくある。なぜか。民放プロデューサーが解説する。
硬軟使い分ける実力者
「まず、NHKは全国津々浦々に放送されているので、民放アナとは知名度が違います。しかも転勤もあるサラリーマンですから、退局後、東京で仕事ができることをありがたがってくれます。逆に民放から見れば、NHKはアナウンサーはもちろんジャーナリストもしっかり教育を受けているので、言い回しなどでプロデューサーやディレクターが頭を悩ます必要もありません」
NHKOBは民放にとって即戦力というわけだ。なるほど、現在も民放で活躍するNHK出身者は数多い。そんな中で、大越氏は活躍できるのだろうか。
「池上彰も、すでに古希を迎えました。若手の元NHKには“麿(まろ)”こと登坂淳一アナ(50)がいましたが、セクハラ問題が発覚し自滅しましたからね。大越さんは政治部記者だったことから、政治にも一家言持っている。そのためNHKとしては珍しい、物言うキャスターとして活躍しました。その一方で、元東大野球部のエースとして活躍し、1982年の六大学野球新人戦では3連投し、決勝で早稲田に敗れて準優勝。今と違って“弱くない東大”を牽引したスポーツマンとしての顔もある。『ニュースウオッチ9』でも、政治を語るときの堅い顔と、スポーツの柔らかい顔を使い分けていました。まさに民放向きと言ってもいいでしょう」
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