埼玉県警「現職警察官」が「女性向け風俗」で“副業”していた!記者の直撃に本人はあり得ない言い訳
「カメラを止めてくれますか」
「こんにちは。サトルです。よろしくお願いします」
緊張を解こうとしてか、優しく声をかけてきたA氏。女性記者が今後の流れについて確認すると、彼は丁寧に説明し出した。
「大丈夫ですよ。この後ホテルまで行きまして。そこでカウンセリングして、なんか質問があれば受けて、それでシャワーを浴びてもらって、出来ること出来ないことを聞くので、それで最初マッサージからして……」
一通りの説明が終わったタイミングで、近くで待機していた男性記者とカメラマンが2人の間に割って入った。
――埼玉県警のAさんですよね。
A氏は瞬時に顔を強張らせた。男性記者は、女性は同僚だと伝え、再度、問いただしたが、A氏は「違います」と言って、そそくさと歩き出した。記者は追いかけながら質問を投げ続けた。
――上尾署にご勤務されているAさんですよね。
「違います」
――取材して確認しています。それでも否定されますか。
「違います」
いくら問いかけても、首を振り、あてもなく歩き続けるA氏。だが、200~300メートルほど進み、観念したのか、「カメラを止めてくれますか」と言って足を止めた。
「副業のつもりでした」
たまたま目についたファミリーレストランに「入りませんか」と記者が言うと、A氏は了解した。だがテーブルで記者と向き合ったものの、動揺のあまりまともに喋れない。記者が取材してきた経緯について説明すると、ようやく彼は自分が埼玉県警の現職警官であることを認めた。終始うつむき、時折黙り込む彼の手は震えていた。
――このような仕事をしていて、いつかバレるとは思わなかったのですか。
「バレないと思ってました……」
――警察官として問題あるバイトであることはわかっていたのですか。
「はい……」
――動機は性的な欲望ですか、それともお金ですか。
「副業のつもりでした」
――公務員で給料が足りなかったから?
(うなずく)
――今後、県警本部で調査され、どのような処分になると思いますか。
「わかりません……」
――今後も警察官を続けられると思いますか。
「わかりません……。今は混乱して、そういうことを考えられる状態ではありません……」
県警の同僚や上司、家族に対して言いたいことはあるかという問いには、「本当に申し訳ないと思っています。これから自分の口で説明したいと思います」。店を出ると、A氏は蕭然と雑踏の中へ消えていった。
県警に質問状を送ったが……
改めて埼玉県警本部に、A氏が勤務時間外に女性向け風俗店に勤務していることについてどう思うか、調査の予定はあるのかなどについて聞いたが、期限までに回答は来なかった。
ほんの軽い気持ちから始めたバイトだったのかもしれない。だが、交番に勤務する警察官が、いかがわしい風俗店でアルバイトをしていたと県民が知ったらどう思うだろうか。このご時世、不特定多数と濃厚接触していたという点においても、問題ある行動である。勤務時間外であったとしても、彼がしていたことは県民の信頼を裏切る行為だったと指摘せざるを得ない。
[3/4ページ]