「和楽器業界は瀕死」コロナ禍で大打撃 「和楽器バンド」は救世主となれるか
コロナ禍は和楽器文化の世界にも影を落としている。現状を「かなり危機的」と訴えるのは、東京・葛飾区で三味線専門店「三絃司きくおか」を営む、東京邦楽器商工業協同組合の河野公昭理事長(62)だ。
「いまや和楽器業界は瀕死の状態です。理由は能や歌舞伎などの上演に加え、演奏会やコンサートも全国的に開催中止や延期に追い込まれているから。職人の中には“収入が半年以上も途絶えている”“もはや廃業しかない”と嘆く声が決して少なくありません」
しかし、行政の動きは鈍い。...