上皇さま、ハゼ2種類を発見の“スゴさ” 現役研究者は「驚きと深い尊敬の念」

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「驚きと深い尊敬」

 最後に、上皇陛下が長年ハゼの研究を続けていることについて尋ねた。

「ただただ、素晴らしいことと思います。上皇さまらによるご研究成果は、その緻密さや正確性、同研究分野に与えるインパクトの強さなど、私たち研究者にとって魅力あふれる内容のものばかりです。そして、上皇さまのように国際的に知名度の高い方によるご発表は、こうした分野の研究の存在を、さらにはその必要性や重要性を、ふだん研究とは関わりのない一般社会にまで広く伝えるこの上ない機会となるでしょう」(同)

 同じ研究分野で活躍するからこそ、その苦労もよく分かるという。

「分類のみならずどの研究分野においても、成果を出し続けるには大変な手間と時間がかかります。最初の論文をご発表されてから、じつに半世紀以上にわたり第一線でご活躍され続けてきたその熱意とご努力を思うと、驚きと深い尊敬の念しかありません。今回の新種記載に関しましても、公表に至るまでどれほど苦労されたか、察するに余りあります。今後も魚類研究はすすめられるとのこと、くれぐれもご自愛いただき、益々のご活躍を心より願っております」(同)

デイリー新潮取材班

2021年7月5日掲載

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