高層建築の展望台は身分制が終焉した象徴 かつては権力者が独占(古市憲寿)
2021年現在、日本で一番の超高層ビルは大阪のあべのハルカスで高さ300メートル。2027年に東京駅前に完成予定のトーチタワーで高さ390メートルである。世界一のビル、ドバイのブルジュ・ハリファの828メートルには及ばないが、街を一望するのに十分な高さである。
近年の超高層ビルの特徴は、最上階が展望台として一般に開放されていること。あべのハルカスには「ハルカス300」という天空庭園があるし、トーチタワーも展望施設ができる予定だ。
かつて高さとは権力の象徴だった。...