データが示す「働き方改革」が看板倒れと言える理由
日本の労働生産性が低迷している。日本生産性本部がOECD(経済協力開発機構)のデータを基にした2019年のランキングでは、日本は加盟37カ国中26位と1970年以降、最も低くなっている。
国民の“経済的な豊かさ”を示す指標として用いられるのが、「国民1人当たりGDP(国内総生産)」だ。これはGDPを人口で割ったもので、その数値が高ければ高いほど、国民が経済的に豊かであるということになる。
OECD加盟国の中で、2019年の日本の国民1人当たりGDPは21位で4万3279ドル。...