「アタック25」終了でテレビ業界に大激震 次にヤバそうな2つの長寿番組

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次に消える番組は

「土曜昼の『メレンゲの気持ち』(日本テレビ)や日曜昼の『噂の!東京マガジン』(TBS)もゆるい番組でしたが、いずれも地上波から姿を消しました。実は今、テレビ業界ではスポットCMが増えつつあるんです。ネットに奪われたスポンサーが、地上波に戻ってきているそうです。乱立気味で効果が分かりにくいネットに見切りをつけ、予算はかかるもののターゲットを絞ればCM効果No.1は、やっぱり地上波だったと考えるようになったわけです」

 そのため、より一層、コアターゲットの数字が重視される。

「さらに、土日の昼は、テレビ局にとって最も稼げる時間帯なんです。ゴールデン帯では、それなりの完成度が求められるため制作費もかかり、収支はトントン。それに比べて土日は、ゆるくてもOKですから制作費もそれほどかからないし、再放送もちょくちょくある。ゴールデンでは1時間の放送にCM量6分という制限がありますが、土日昼は10~12分が可能です。しかも料金はゴールデンと遜色がない。あらためて土日昼の重要度が増しているのです」

 冠スポンサーがいなくなったことも番組終了を決断させた理由だという。

「『アタック25』は放送開始から一社提供が続きました。東リ、アルインコ、日興證券などで、そのたびに正式番組名も『東リ・パネルクイズ アタック25』というように変わりました。しかし、06年に東リが降りてからは各社提供となり、営業的にも痛手の状況が続いていた。優勝者が正解することで行けた“パリ旅行”も、海外旅行が珍しかった当時は非常に魅力的でした。パリ旅行はエールフランスとのタイアップでしたが、海外旅行が珍しくなくなった今では魅力を失った。そこに追い打ちをかけたのが、視聴率調査の変更でした」

 長く続いている番組であれば、安泰という時代は終わりつつある。次に“危ない”番組は?

「やはり日曜昼の『アッコにおまかせ!』(TBS)、その裏の『ビートたけしのTVタックル』(テレ朝)でしょうね。和田アキ子とビートたけしという大御所の冠番組ですが、年齢的にも番組の作り的にも、ここ1~2年内に消えるかもしれません」

 ならばテレビ演芸バラエティ番組としてギネス世界記録を持つ「笑点」(日テレ)だって危ないのではないか。

「『笑点』の視聴者は確かに高齢層が多い。しかし、あの番組のスポンサーは、サントリー、龍角散、日本香堂など、むしろ高齢層でもありがたがる優良スポンサーなので心配ありません」

 スポンサーが求める視聴者層こそがコアターゲットのようだ。

デイリー新潮取材班

2021年6月28日掲載

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