超小型電気自動車は中国製が密かな人気 日本で2人乗りはミニカー登録不可の難点

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安倍前首相も試乗

「バイクと同じように、手だけでアクセルやブレーキを作動させるので、運転は極めてシンプル。女性でも簡単に運転できます」(同)

 最高速度は40キロ。航続距離は80キロ(バッテリー2個搭載だと160キロ)で、充電時間は6、7時間。家庭用のコンセントで充電でき、1回の充電コストはわずか50円という。

「時速40キロになるとリミッターが働きます。理由は、40キロを超えると死亡率が上昇するからです」(同)

 側車付軽二輪のため、サイドカー付きバイクと同様2人乗りなら首都高速を走行することもできる。

「本当に走れるのか、首都高速と警視庁に問い合わせました。警視庁によると、首都高速は最高速が60キロで、最低速度の規定はありません。10キロや20キロで走れば注意するが、40キロ走行ならまったく問題ないということでした。それで、2人乗りで首都高を試乗してみました。40キロで走っても走行妨害にならず、スムーズに走れました。コーナーリングも問題なかったですね」(同)

 EV-LANDでは、EV-トゥクトゥクの他に、ドアの付いた密閉型の3輪車「URBAN TRIKER」(77万円)や「VF-3」(83万6000円)。そして4輪の「VF-4」(88万円)も販売している。

「URBAN TRIKERの最高速は50キロ、VF-3は65キロとなります。両方ともドアがあるので、側車軽二輪ではなく1人乗りのミニカー登録となります。VF-4もミニカー登録で、最高速は65キロです。いずれも後部座席は荷物入れとなりますね。昨年の道路運送車両法の改正で、2人乗りでもミニカー登録できるのではないかと期待されたのですが、実現しませんでした」(同)

 欧米や中国のミニカーは2人乗りのため、輸入される車は2人乗りがほとんどだ。

「URBAN TRIKERはスタイリングがいいので、2人乗りだったら購入したいという人がこれまで100人ほどいました。1人乗りでは使い勝手があまり良くないので、3人乗りのEV-トゥクトゥクは人気がありますね。昨年9月から発売して、これまで数百台が売れています。タレントのデヴィ夫人も使っていますし、安倍晋三前首相も山口で試乗しています」(同)

デイリー新潮取材班

2021年6月23日掲載

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