ジャニーズ事務所が「ワクチン職域接種」実施へ ファン対策で場所は”極秘”
65歳以上のワクチン接種に目処がつき、いよいよ18歳から64歳までの国民へと対象が広がる。ここから接種率向上で期待されるのは、大企業や大学が主体となって進める「職域接種」。だが、置いてきぼりにされかねないのがエンタメ業界だという。現在、国が職域接種の対象としたのは「1000人以上」の規模の企業であるが、エンタメ業界にはそれに満たない中小企業が多いからである。この苦境を、知恵を絞って乗り越えようとしたのがジャニーズ事務所である。
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ジャニーズだけでは1000人に満たない
6月17日、ジャニーズ事務所はPR会社のサニーサイドアップと共同で、6月下旬から職域接種を実施すると発表した。対象者は、「エンターテインメント業界従事者」とされ、両社に所属するタレントやスポーツ選手、従業員が中心となる。
「両社とお付き合いのあるエンタメ従事者や関連企業様にもお声がけしていく予定です。初回は1200人分の武田/モデルナ社のワクチンを確保済みですが、もしそれを上回る反響があれば、増やすことも検討致します」(サニーサイドアップグループ内 ワクチン事務局担当者)
このプロジェクトはジャニーズ単独では成し得ないものだった。ホームページによれば、同社の従業員数は170名。所属タレントや関連会社の従業員などを合わせても、基準の1000人には到底及ばない。そんな中、同じ悩みを抱えていたのが、同社タレント関連のPRを請け負う関係でも付き合いの深いサニーサイドアップであった。
「ジャニーズの藤島景子社長とサニーサイドアップグループの次原悦子社長は、昵懇の関係。両社の関係者を合わせれば、1000人以上の基準はクリアできるはずだと、トップ同士の話で話がまとまり、職域接種の受付が始まった6月8日頃から一気に動いたみたいです」(芸能事務所関係者)
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