枝野幸男代表、夏祭りで現金を渡し埼玉県警から警告された過去 菅原一秀を否定する一方で

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 夏祭りなどで現金をばらまき、公選法違反の疑いをかけられた菅原一秀衆院議員は辞職へと追い込まれた。野党は攻勢を強めるが、実は野党第1党党首たる立憲民主党の枝野幸男代表(57)も脛に疵を持つというのだ。

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 これまで何とか香典問題などへの追及をかわしてきた菅原氏が“ノックダウン”されたのは、夏祭りなどで数千円から1万円の現金を提供してきた疑いがあるとして、東京地検特捜部が略式起訴する方針を固めたからだった。

「起訴に値するもので、政治責任を負うべき問題だ」

 枝野代表はかねて菅原氏の金銭問題について、こう語気を強めてきたが、

「枝野さんも夏祭りで現金を渡した過去があるんです」

 とは枝野氏の地元、埼玉県政の関係者である。

「2013年、枝野さんは地元自治会主催の夏祭りや盆踊りで会費を払っていたとして埼玉県警に警告を受けています。対価としての飲食を伴わなかったり一部の参加者しか支払っていなかったりすると、祭りの運営費を提供した“寄付行為”とみなされるのです」

 警告を受けたのは枝野氏含め地元の県議、市議などだ。あるさいたま市議は、

「確かに当時は祭りに参加すると慣例的に5千円を払っていました」

 と言うが、さらに枝野氏の場合はこんな具合だった。

「県警の警告前には、枝野さん本人や秘書が会費のない夏祭りで3千円を置いていったり、3千円の会費のところを倍の6千円を渡したりということがありました。奉納金の額は祭りの会場に貼り出されていました」(先の関係者)

 公選法に詳しい日大大学院講師の岩井奉信氏が指摘する。

「厳密な会費があったとしたら、それを超える額は寄付に相当すると考えられます」

 8年前の出来事で時効を迎えているとはいえ、これは菅原氏の有権者買収と一体何が違うのか。当の枝野事務所はこう回答した。

「会費と記載され、実際に参加した場合は当該金額を支出していた。誤解を招くとの指摘があり、その後会費対応を取りやめた」

 会費の倍の金額を渡していた件は、

「2人で参加した場合、参加した人数に応じて対応したと思われるが、旧聞に属することで確認できない」

 しかし、枝野氏は会費3千円のところ1万円を払ったこともあったという。

週刊新潮 2021年6月17日号掲載

ワイド特集「人生第二幕の羅針盤」より

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