安倍・超長期政権を支えた官邸のアイヒマンこと「北村滋」国家安全保障局長の退任観測
同期の中ではとにかく切れる男
国家安全保障局(NSS)の北村滋局長(64)の退任が噂されているという。首相秘書官や補佐官を務めた今井尚哉氏と共に安倍内閣を史上最長の政権に導いた立役者でもある北村氏。今後は独立し、コンサルティング会社設立に向けて動いているという。ここ10年、インテリジェンスの世界の最先端で切った張ったを演じた彼の胸中に去来するものとは?
北村氏は1980(昭和55)年に警察庁入庁。警備局外事課長、同外事情報部長などを歴任した外事警察のエースだ。民主党・野田政権時代の2011年に内閣情報調査室のトップ・内閣情報官に就任し、自民党が政権を奪還して以降もそのポストにとどまり、2018年からはNSS局長に就き、北朝鮮の拉致問題などを担当してきた。...