元大関「把瑠都」が「オンラインカジノ」の広告塔に 日本人を”違法ギャンブル”に勧誘

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バカラが好き

 相当なギャンブル好きなようだ。なお、把瑠都の好きなカジノゲームは「バカラ」とのことで、他の日のブログではこんなことを綴っている。

〈一度、韓国に行ってカジノで思う存分遊んだことがあります。なんと、一年分くらいは遊びましたね(笑)妻と行ったのですが、ホテルの周りには何でもあったので、美味しいものをたくさん食べて、腹ごしらえをして、妻が寝てから一人でホテル内にあるカジノへ繰り出しました(笑)テーブルに座ると、勝っている人と負けている人の区別がはっきりしているので、勝っている人を見つけてついていけば、けっこう何とか勝てるんですよ!バカラでいっぱい遊びました!〉

 丁半博打にそんな“必勝法”があるものなら、かの製紙会社の御曹司にも教示して欲しいものだ。同カジノの日本人向けイベントにも出演したとのことで、

〈皆さん、12月4日-7日に開催された、忘年会トーナメントには参加していただけたでしょうか?日本語プレイヤーに大人気のEvolutionライブゲームでのトーナメントで私の熱いEvolutionのバカラプレイはご覧になりましたか?!〉

 なんて記述も。こんな調子で、月一回更新されるブログで、「しっかりしたライセンスを持っているのでセキュリティ面も安心感があります」などと紹介し、しきりにプレイすることを勧めるのである。彼の破天荒なギャンブルトークについ釣られて、入会ボタンをクリックしてしまいそうになるが、大事なことを忘れてはいけない。

事実上、野放し状態

 賭博罪がある日本では、公営ギャンブル以外の賭博行為は禁止されている。海外にサーバーがあるオンラインカジノであっても、日本人がアクセスすることは立派な犯罪行為。国際カジノ研究所所長の木曽崇氏が語る。

「政府の公式見解でも、はっきり違法であると出ています。ただし、海外から日本のプレイヤーを対象として賭けを行わせる行為自体が違法であるかに関しては、明確な答えは出されておりません。世界では、多くのオンラインカジノが合法的な国でライセンスを取得し、運営されています。そんな業者が、賭博が禁止されている日本人に対してアクセスさせたり勧誘する行為に対し、日本で賭博罪や賭博場開張図利罪が適用されるかについてはグレーな扱いになっているのです」

 つまり、把瑠都がやっている行為自体が、すなわち日本の法に触れるかは微妙だということ。だが、彼の甘い囁きに乗ってプレイしてしまうと、違法行為に手を染めてしまうことには間違いないのだ。

「実際に、いくつか日本人プレイヤーが警察に摘発された前例があり、罪を認めた人は略式起訴されています。ただ、認めず争う姿勢を示した人は、不起訴処分になっている。プレイデータはすべて海外側にあるため、有罪にする証拠が集めきれないからです。そんな事情もあり、オンラインカジノは事実上、日本では事実上黙認されているとされ、野放し状態となっているのが現状です」(同前)

 しかも、コロナ禍でこの1年あまり日本市場への進出が目立ってきているという。

「ギャンブラーたちも巣ごもり傾向になる中、各オンラインカジノの競争は加熱しています。莫大な広告料が投入され、プレイヤーを誘客するアフィリエイターも急増している。現在、カジノ解禁に向けて日本で活動するギャンブル業者は、既存や新規参入予定のところも含め、日本政府の指針のもとマネーロンダリング防止対策やギャンブル依存症対策を講じています。一方、オンラインカジノ業者はそんなルールはお構いなしです。ブロッキングや誘導サイトを規制するなどの対策を検討するなど、一刻も早く手を打たなければならない状況にあります」(同前)

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