王様のブランチにも初登場……明石家さんまの“映画宣伝”に番組スタッフは戦々恐々

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知らんがな!

さんま:今日はプロデューサーとして今日は来てるから、(プロデューサー風に)栞里はさぁ~。

――そこへ藤森が割り込もうとするが、

さんま:ごめん、吉本から「(藤森とは)しゃべらんとけ」って……。

藤森:(吉本を)辞めたらダメなんですか!

――構わず、児嶋のほうを向いて、

さんま:ほんであちら? 児嶋かよ!

児嶋:児嶋だよ! やり方が違う。全然プロデューサーっぽくないじゃないですか!

――一通りレギュラー出演陣の顔見せを済ませると、映画の紹介VTRが流され、ナレーションが入る。

ナレーション:制作の舞台裏や作品への思いを、この後たっぷりと語っていただきます。

さんま:たっぷりと語っていただくって、(腕時計を見つつ)これ、2時までですよね。

――スタジオの出演者たちが全員、手を振って“違う違う”と否定する。

LiLiCo:このコーナーだけにしてもらっていいですか。

――ようやく映画の話に戻り、司会の佐藤が映画を見た感想を述べる。

佐藤:めちゃくちゃ笑って、めちゃくちゃ泣きました!

さんま:まあねぇ、本人前にしたら、そう言いますよね。

ニッチェ江上:宣伝する気あるの?

佐藤:なぜ今回、アニメ化を?

さんま:知らんがな!

――そこへカンペが目に入り、話題が逸れる。

児嶋:さんまさん、動いてるものに反応しちゃうから、(みんな)動かないで!

 一向に映画の話題に移ろうとしないのである。LiLiCoも「『ブランチ』じゃないみたい」と言っていたが、まさに“さんま劇場”と化していた。

「こうした宣伝に俳優さんを呼んだ場合、せいぜい出演は15分がいいところ。口下手な俳優さんなら10分というのが相場でしょう。あくまで宣伝ですからね。ところが、この日のさんまさんは、なんと30分もスタジオを乗っ取った。せっかくさんまさんに出演してもらうのだから、短くては失礼だし、もったいないと思ったんでしょう。想定内にせよ、冷や汗を流したスタッフがいたはずです」

 さんまの収録は長いというのは有名だが……。

「さんまさんのレギュラー番組のスタッフなら、気心も知れていますし、収録が長くなるのはいつものことと落ち着いているでしょう。しかし、『ブランチ』は生放送ですし、さんまさんが出演するのは初めてですからね。彼が大物であることも、喋りが上手いことも重々承知でしょうが、慣れないスタッフにとっては戦々恐々だったでしょう。なにしろ、自分が出演した番組は必ずチェックすると公言している“お笑い怪獣”なのですから。VTRを交えた構成で、MCとこんなやりとりをしてほしい、こんなテーマで喋ってほしいと、予定していた通りに話が進まなければ、尺が足りない、構成がめちゃくちゃになる……と思ったスタッフもいると思います」

 面白ければいいのでは?

「もちろん楽しめるテレビマンは多いのですが、中にはそれを面倒だと思う人もいますからね。実は、番組を乗っ取られるとか、さんまさんは大物なので編集が面倒くさいといった理由から、さんまさんNGと言い出す番組もあるのです。すでに公開された作品なので宣伝活動は減るでしょうが、それでも『さんまさん以外でお願いします』という番組が出てくるかもしれません」

 この日の夜、「ヤングタウン土曜日」(MBSラジオ)に出演したさんまは、こう呟いた。

さんま:だいたい、寝ている時間ですから、9時半というのは。だいたい、(朝の)6時、7時に寝ますからね。番組にはちょっと、迷惑かけたかもわかりませんけども。朝は、あんまりキレキレじゃないからね、昔から……。

デイリー新潮取材班

2021年6月16日掲載

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