小林亜星さん、「寺内貫太郎一家」出演の秘話 原作者・向田邦子とは幼馴染のような関係に

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ドラマ「寺内貫太郎一家」で残した強烈な印象

 作曲家の小林亜星さんが心不全で逝去した。88歳だった。

 作曲家としては日立の「この~木なんの木気になる木~」というCMソングや、都はるみの「北の宿から」などで知られるが、なんといってもドラマ「寺内貫太郎一家」の頑固親父役で強烈な印象を残した。いまでもあの坊主頭の仏頂面で小林さんを記憶している向きも多いだろう。ここで知られざる日本テレビドラマ史の一断面を披露したい。

 1974年にTBSの水曜劇場で放送された「寺内貫太郎一家」は、脚本を書いた向田邦子の父・敏雄をモデルとした頑固親父を主人公にした家族の物語だが、最初はなかなかタイトルが決まらなかったという。...

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