アントニオ猪木「腸が剥がれちゃった」中、献身的な介護をする女性の姿が
糖尿病、腰、心臓の難病
いつ見ても勇気づけられるのが、“燃える闘魂”。アントニオ猪木氏(78)のキャッチフレーズである。しかしここ最近、YouTubeなどで見かける姿には覇気がなく、「元気ですか~」の声にも張りがなく、3月には死亡説まで浮上した。現在も入院中で、数日前には「腸が剥がれちゃった」という衝撃的な告白も流れてきたが、現在の病状とその傍で献身的な介護をする女性の姿についてレポートする。
猪木は30代から糖尿病を患っており、18年には腰を手術。20年7月には「週刊新潮」のインタビューに答え、心臓の難病も告白している。当時の内容を引用しておくと、
「昨年(19年)、少し耳が聞こえなくなって病院にかかったんです。そのときに色々な検査をしてもらい、心アミロイドーシスという難病に罹っていることが判明しました。それが昨年の秋ごろです。なんでも、心臓にアミロイドという悪い“膜”ができているらしい。そのため心臓の機能が落ち、全身に充分な血液を送ることが難しくなるそうです。この数年、息が苦しいと感じても、単に老化が原因だと思っていました。アミロイドという変な病巣が関係しているなんて意識もなかったな。いまはそのための薬を飲んでいるけど、これがまたべらぼうに高い。薬代のためにまだまだ働かなくちゃいけないよ」
「日本アミロイドーシス学会」幹事で丸子中央病院内科医・信州大学特任准教授・小山潤氏の病状解説によると、
「肝臓で作られる、トランスサイレチンというたんぱく質の変性、沈着に起因します。このたんぱく質が様々な組織や臓器に沈着してアミロイドと呼ばれる物質ができ、臓器障害を引き起こすのです。アミロイドが心臓の心筋細胞間質に溜まった状態が心アミロイドーシス。アミロイドが心筋を圧迫して心臓のポンプ機能が異常をきたし、血液が送れなくなって心不全になるわけです」
腸ねん転の緊急手術?
息切れやむくみといった症状が出て、悪化すると夜間に呼吸困難になることも。発症から10年ほどで命を落とすケースも少なくないというから恐ろしい。
猪木はここ最近、積極的にYouTubeなどで情報発信してきたが、その姿に往時の力強さは認められず、むしろ体調を心配する声があがっていた。さらに今年3月頭には死亡説まで流れ、各界の関係者が確認に追われたこともあった。
それが一段落した後の3月7日の配信では病院のベッドに横になった状態で、「まぁ早くね、私も元気を取り戻して、皆さんの前で大声で、今日はちょっとできるかなぁ~」と頼りなさそうにした後、「やりましょうかねぇやっぱり」と言っていつもの「1・2・3ダァーッ!」をコールした。腕を振り上げる際に手首のガーゼのようなものがチラッと映ったのは痛々しく、闘病中であることを物語っていた。
それからは病室内ではあるものの、座ってカメラに向かって喋る配信が続き、お気に入りのおはぎを紹介して実際に口にするシーンや、「声もだいぶ張り上げて“元気ですか~”が言えるようになりました」と話すシーンを見ることができた。
しかし、6月12日の配信では一転、再びベッドに横になった状態で、「今回は実は腸が剥がれちゃったみたいで、また再入院。せっかくいいところまできたんですが」と明かした。送られてきた超高級メロンを紹介し、歌も口ずさむのだが、「腸が剥がれちゃった」の文言がなかなか衝撃的で、それ以外の内容が霞むほど……。その後の報道では、「腸ねん転の緊急手術を受けていたことが分かった」とも報じられたのだった。
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