積水ハウス地面師事件 責任逃れでクーデターまでやった前会長を追い詰める株主代表訴訟
経営幹部の醜い姿
「不正を糺せば、解任される」
2018年1月に積水ハウスで起きたクーデターは、欧米の投資家たちに自浄能力のない日本企業の姿を印象付けた。この前年に、地主に成りすまして他人の土地を積水ハウスに勝手に売却するという地面師事件が起きており、その腐敗を正そうとした和田勇会長が、阿部俊則社長のクーデターによって解任されたからだ。
2011年には、オリンパス社長のマイケル・ウッドフォード氏が、長年隠し続けてきた粉飾決算を糺そうと行動をはじめた矢先に、取締役会で解任された。...