「門倉コーチ」だけじゃないプロ野球「失踪事件簿」 日ハムの河野はヤケを起こして消息不明に
中日の2軍投手コーチを務めていた門倉健氏(47)が失踪し大騒ぎとなった。
妻らを横浜の本宅に残し、次男と共に愛知県で生活していた門倉は、5月15日の練習を無断欠席。球団が家族に連絡するも、家族も本人と連絡がつかず、翌16日に捜索願が出された。愛知の家には携帯電話と財布が残されていたという。20日、球団に門倉から退団届が届く。消印は横浜。妻に筆跡を確認してもらった上で、球団は26日に彼の退団を発表した。その後、6月7日に門倉の公式ブログで妻・民江さんが自宅に戻ったことを報告した。
球界では過去にも失踪騒ぎが起きている。
「有名なのは、日本ハムの河野博文投手ですね」
とスポーツ紙ベテラン記者が振り返る。
1990年、アキレス腱断裂で長期離脱を余儀なくされた河野は、球団から任意引退を申し渡され、その後、消息不明となった。
「実は“任意引退”は支配下登録選手枠を有効活用するための方便だったのですが、クビだと勘違いした河野はヤケになって行方をくらまし、球団からの連絡を無視し続けたんです」
やがて“河野失踪”と大々的に報じられるに至り、それを見た河野が姿を現して一件落着となった次第。
最近では2015年10月の阪神。金本新監督を迎えるにあたり御役御免となった中西清起1軍投手コーチがやはり音信不通となったのだが、こちらもほどなくして解決している。
「なんと淡路島に釣りに出かけていただけでした」
幸いなことにいずれの失踪劇も“失笑劇”で済んだのだが、門倉の場合はどんな結末が待っているのか。
「シーズン途中に失踪したというのが不可解ですよね。番記者や球団関係者の間では、金銭トラブル説が最有力。次いで“嫁さんから逃げたかった説”も浮上しています。他にも諸説入り乱れていますが……」