「年々、過激なポーズを求められるように…」 「戸田れい」が語るグラビア界の裏側

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「デビュー当時と比べて、身に着ける布の面積はかなり小さくなっていますね」

 と笑うのは、グラビアアイドルの域に留まらず、女優やリポーターとしても活躍中の戸田れい(34)だ。

「最近のグラビア界では、独特な形状の“変形ビキニ”や下着が流行っています。ほとんどがスタイリストさんの手作りですが、バストトップが隠れるくらいの布しかないビキニとか、ほぼ紐としか言えないような下着とか。“よくこんなの思いつくなぁ”ってツッコミを入れたくなるくらい」

 これまで作った写真集はデジタル版を合わせて4冊だが、イメージDVDは30作品に達するという。

「当初はバリやタイなどの海外で、自由にしている姿を撮ってもらっていました。それが年齢を重ねるうちに、しっかり台本まで用意されるようになりまして」

 目が肥えたファンの吟味をクリアすべく、演技力も要求されるようになって、

「DVDでの私は、現実とは違って妊娠から出産、子育てまでを経験しています。ストーリーも不倫モノとか義理の弟を誘惑する想定とか、もはややり尽くした感がありますね。ベタな展開も多いので、内容だけならアダルトビデオや日活ロマンポルノとあまり変わらない気がします。男性は登場しませんけども(笑)」

毎朝8時出勤

 同様に写真集の世界にも新たな波が押し寄せている。

「年々、求められるポーズは過激化するばかり。私はアイスを舐めるとか、蛇口を口で吸うような仕草はNGにしていますが、業界全体ではいわゆる“疑似”的な仕草が増えてきました」

 目下、新たな写真集の準備中。その手法は奇手とも言うべき意外なものだ。

「クラウドファンディングでファンの方々に資金を募っているんです。期間は4月15日から5月末までで、出資額に応じたリターンが提供されるという仕組み。ありがたいことに、すでに目標の350万円を上回る額が集まっています」

 出資者は写真集だけでなく、戸田とのゴルフやバーベキューなど、さまざまな特典を手にできるそうな。

「この挑戦は今回で2度目。出版不況と私の力不足とで、なかなか出版社からオファーを頂けなかったのがきっかけです。ミジメというわけでもないんですが、当時は“出版社から出している人もいるのになぁ”と、悩んだこともありました」

 でも、と続ける。

「バストトップを出してほしい、といった過激な要求とも無縁で、自分の思い描いた作品を作りやすいんです。ファンの方々と触れ合いながら、手作りしている感覚も良いものですね」

 そんな戸田は、週に5日、都内のレストランで厨房に立つシェフという顔も持つ。

「毎朝8時出勤という生活を14年ほど続けています。厨房では立ちっ放しですし、常にあちこち歩き回っています。火を使うから暑さもひどく、いつも汗びっしょりになっちゃって」

 そのせいか、

「毎日がトレーニング代わりなのかな。私は食べるのも大好きで、ステーキやパスタは一度に200~300グラムはいけちゃいます。自分でも大食いの部類だと思いますが、体形維持に困ったことはないんですよ」

 得意料理は洋食全般とか。

「毎日、パスタやリゾットを作ってます。フレンチでもイタリアンでも、メニューは一通り任せて下さい」

週刊新潮 2021年6月3日号掲載

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