バルセロナ五輪で前代未聞の失格… レスリング元代表「原喜彦さん」が振り返る“あの日”

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 昨年はコロナ禍で中止されたレスリング伝統の明治杯(全日本選抜選手権)が5月末、駒沢体育館(東京)で行われた。東京オリンピックの代表内定者は出場しなかったが、女子53キロ級の藤波朱理(いなべ総合学園高校)、同76キロ級の松雪泰葉(至学館大学)、男子フリー97キロ級の石黒峻士(新日本プロレス職)などが今秋の世界選手権の初切符をつかむなど「パリ五輪以後」を見据える若手が奮戦した。

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 この大会、主審の一角を担ったのがA級審判の原喜彦氏(57)。...

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