足かけ3年「28連敗」を記録したエースも…投手のドロ沼連敗記録、それぞれの事情
シュートとシンカーがアダ
プロ野球で「不滅の連敗記録」をつくった投手は誰か?
答えは、大洋時代の権藤正利の28連敗である。プロ1年目の1953年に15勝12敗で新人王を獲得した権藤は、翌54年も2年連続チーム最多となる11勝を挙げ、エースになった。
ところが、3年目の55年に大きな落とし穴が待ち受けていた。「ピッチングの幅を広げよう」とシュート、シンカーを覚えたことがアダとなり、持ち味のストレートが走らなくなってしまったのだ。
4月に完封勝利を含む2勝を挙げたあと、11連敗。...