日本は本当に不自由な国なのか? アルコールに寛容で私権の制限にも慎重(古市憲寿)
アメリカは「自由の国」と呼ばれている。しかしアルコールに関していうと、日本に比べて大いに不自由な国である。多くの州や都市の公共空間で、飲酒が禁止されているのだ。日本でも話題の路上飲みで逮捕ということもあり得る。公園でのお花見も注意が必要だ。
ヨーロッパの多くの国でも似たようなルールがある。寛容な社会として紹介されがちな北欧も、アルコールには厳しい。たとえばノルウェーでは、度数の高いワインやウイスキーは専売所でしか購入ができない。度数の低いビールはスーパーでも買えるが、それも平日は20時、土曜は18時までで日曜は禁止。...