東京五輪、接触NGなのにコンドーム16万個配布 選手の70%が大会期間中に性行為?
バーでナンパするより簡単
世界の大舞台に立つ高揚感も、アスリートを開放的な気分にさせるようだ。では、選手同士はどうやって出会うのだろうか。
先のソロ選手は、
「バーとは違って、選手村で気になる相手に話しかけるのは簡単です。『なんのスポーツをしてるの』と話しかければいいだけだから」と選手村流のナンパ術を紹介。
節操がなさすぎるように思えるが、シドニー大会で銅メダルを獲得したアメリカの砲丸投げのジョン・ゴディナ選手に言わせれば、
「二度と会うことが無いと分かっているからね」。
さらに、スキーのアメリカ代表キャリー・シェインバーグ選手は、
「オリンピック選手は、冒険者で新しいもの好き。言葉の通じない相手と寝るような挑戦もしてみたいものなんだ」と語る。
Tinderで簡単にマッチング
選手村でも、実社会と同じようにやはりモテる選手とそうでない選手は出てくるらしい。
北京大会で体操の団体銀メダルを獲得したアメリカのアリシア・サクラモーン選手は、
「水泳選手と水球選手の肉体は最高。彼らはありえないほどトレーニングをしているから。陸上競技の男たちも可愛いと思う」と明かす。
さらに、2014年ソチ大会以降、選手村でもTinderを使って簡単に出会えるようになったというアメリカのスノーボード選手、ジェイミー・アンダーソンの証言もある。
Tinderは、写真と簡単なプロフィールを見て気に入った相手とチャットのやりとりを始められるマッチングアプリで、マッチングする対象との距離を設定出来ることが特徴である。例えば1キロ以内など設定しておけば、選手村内にいる選手同士でマッチングが可能なのだ。
「選手村では、みんなTinderを使って気軽に出会うようになった。でも、気が散りすぎるから、私はアカウントを消去しました」
東京大会ではハグもNG
選手村では、開放的になったアスリート同士がお楽しみなのはよく分かったが、コロナ禍で開かれる東京大会ではそれもお預けとなる。
4月28日に第二版が発表された公式プレイブックでは、選手を含め大会参加者は、〈ハグや握手など物理的な接触を避け〉、〈選手との距離を2メートル以上確保〉すべきという指針が示された。さらに、選手村の滞在期間も、競技開始5日前から終了2日後までと制限される模様である。
16万個のコンドームの使い道についても、組織委員会は「母国に持ち帰って啓発に使ってほしい」としている。ハグすら出来ないならそれも当然と思われるが、一方で選手村内への酒類の持ち込みは容認されているというのだ。外部との接触を遮断するバブル式の大会で、選手は自由に街中を出歩くことは出来ない。一方で、選手村にはお酒があり、さらには大量のコンドームまで用意されている。その環境で、選手たちは“思い出作り”を自粛出来るのだろうか。
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