元「保護観察所長」が語る「少年法」の欺瞞 「保護一辺倒では犯罪は抑止できない」
容疑者には10年前に「殺人未遂」の前科があった。しかし「罰」を免れ、少年院で保護されていた……。「茨城一家殺傷事件」は、改めて「少年法」の闇を浮き彫りにしている。折も折の「骨抜き改正」。40年を更生の現場に捧げた元保護観察所長が、その欺瞞を斬る。
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茨城の事件は捜査中なのではっきりしたことはまだ言いたくありませんが、報道で聞いて、かつて私が見ていた少年たちのことを思い浮かべましたよ。カエルを殺したり、猫を刺したりするような少年はごく少数ですが、一定数いるんです。...