前田敦子が太田プロを辞めた“重大な意味” ドラマとバラエティで早くも見せた変化に仰天

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孤独な女王

「AKBの元メンバーに言わせれば、現役時代の前田は“絶対神”であり、手の届かない存在だったそうです。しかも群れない、孤独な女王だったと。卒業後も彼女に会っているメンバーはほとんどいないそうですからね。もっとも、スマホの連絡先を引き継がないのですから無理もない。さらに『ウチのガヤ』では、共演NGと言われていたモノマネタレントのキンタロー。とも初めて共演して見せた。おまけにキンタロー。には、共演を拒むというドッキリまで仕掛けていました。こんなこと、昔なら絶対にやらなかったはずですよ」

 仕掛けられたキンタロー。は、ドッキリと分かって号泣。「もう、終わったと思いました」「(前田とは)共演NGと思っていました」「(これまで)会えなさすぎて、大きな力が働いているんだと思っていた」などと涙声で叫んでいた。

「前田が“大きな力”を失ったことは確かです。かつてビートたけしや山田邦子も在籍した太田プロは、有吉弘行などお笑いの芸能事務所と見られがちです。しかし現在は、大島優子、指原莉乃といった元AKB総選挙1位、前総監督の横山由依も所属しています。実は、太田プロの創業者の娘で現社長の姉である磯野久美子さんが秋元康氏の盟友。そのためAKBの最上メンバーたちを彼女に託したという経緯があります。同事務所はギャラのタレントの取り分が6割とも7割とも言われており、指原も居心地の良さを吹聴しています。実際、太田プロを辞めたタレントの話は滅多に聞きません。つまり前田が辞めたのは、単なる独立という意味だけでなく、秋元氏の庇護をも拒んだということになります。もちろん、彼女もそれを承知の上で独立したのでしょうがね」

 それでも、野田秀樹の舞台に出演するのだから大したものだ。

「初舞台は“世界の蜷川”こと蜷川幸雄氏が演出した『太陽2068』(14年、主演:綾野剛)を皮切りに、岩松了さんの『青い瞳』(15年、主演:中村獅童)、朗読劇の『ラブ・レターズ』(16年)では柄本時生と共演するなど、彼女には舞台運があるようです。結婚後は、子育てもあって舞台から遠ざかっていましたが、5月からの『フェイクスピア』(主演:高橋一生)はワークショップに参加した上でのオファーということですから、やる気も伝わってきます」

 公式ページには、野田舞台へ参加することの喜びを伝える動画が公開されている。

前田:前田敦子です。この度、NODA MAPに初出演となります。頑張りまっす!

――ニコニコである。そして主演依頼を受けた時の気持ちを語る。

前田:エージェントさんから電話がかかってきて、「“お願いします”ってことでしたよ」って言われて、「やったー!」って言いながら「やったよ、ママ、やったよ!」って泣きながら喜んでたら、子供が一緒になってイエーィ!ってなってくれて、私がそんなに喜んでる姿を見るのが初めてだったので、すごい嬉しかったらしくて。子供がすっごいテンション上がって、後ろからハグしてくれて、そのままずっと踊ってました。みんなで喜んでました、おうちで。

「久しぶりに喜べて良かったと思います。息子のみならず、彼女の笑顔は日本人なら誰もが愛してやまないものだと思います。ドラマ『イチケイのカラス』のゲスト出演も、疑いが晴れて彼女が見せた本当の笑顔に好感を寄せた視聴者は少なくありませんでした。問題は、彼女がこれまで現場で見せてきた仏頂面です。独立した今、彼女をちゃんとマネジメント、プロデュースできる、いわゆる“振付師”さえつけば、決して彼女の将来は暗くないと思います」

デイリー新潮取材班

2021年5月30日掲載

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