清原果耶、新たな「朝ドラの女王」に? 演技力に絶賛の声
東日本大震災から今年で10年。節目の年に被災地・宮城県を舞台にしたNHKの連続テレビ小説「おかえりモネ」がスタートした。
「本作は2011年に始まった『NHK東日本大震災プロジェクト』の一環という位置づけ。被災地の復興を支援しつつ、将来的な防災を視野に入れた番組作りが目的とされています」
と言うのはNHK関係者。
気仙沼湾沖にある離島出身のヒロインが気象予報士を目指して上京し、やがて帰郷して故郷のために尽力するというストーリー。主演を務める清原果耶(19)は、今回でNHKの朝ドラ出演は3回目となる。
「16年に放送された『あさが来た』の時、彼女は13歳。豪商で奉公する女中を演じ、3年後の19年には『なつぞら』で主役を演じた広瀬すず(当時20)の妹役に抜擢されました。その後も順調に成長し、いよいよ満を持しての登場ですね」(同)
その点、第1回の放送を視聴した朝ドラウォッチャーの木俣冬氏は、
「久しぶりに“朝から爽やかだなあ”と感じました」
先ごろ平均視聴率が“合格ライン”の20%台に届かないまま放送が終了した「おちょやん」と比較して、
「貧しい生まれの少女が苦労しながら女優として成功するまでを描くという物語で、決して悪くはありませんでした。ただ、放送期間の6カ月のうち、5カ月は不幸な話ばかり。エンディングが近づいた、最後の3週間こそ明るく楽しむことができましたが、それまでは寝起きのタイミングで見るには、悲しいエピソードが多過ぎましたね」
「おかえりモネ」はそんな印象が一変したそうで、
「清原の代表作になると思いますよ。1984年に東宝シンデレラガールに選ばれ、翌年『澪つくし』に主演を果たした沢口靖子(当時20)や、女優デビューから3年で『あまちゃん』の主役に抜擢された、のん(能年玲奈・当時20)という例もありますが、清原は演技者としてすでに実績がありますから」
というのも、
「先の二人は“ポテンシャルは感じるけど演技はたどたどしい”というレベルでした。一方、清原の演技はすでに完成されています。でんでん(71)や夏木マリ(69)といったベテランを相手にして、堂々かつ自然な演技でついつい引き込まれてしまうんです」
NHKが全力で取り組む東北モノで、新たな“朝ドラの女王”の誕生となるか。