「ウーバーイーツ」と覇権争い「出前館」創業者が振り返る「私に残ったのは借金10億円だけでした」

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映画をヒントに

 コロナ禍で人気のフードデリバリーの二大勢力は「出前館」と「ウーバーイーツ」と言えるだろう。そもそも、「ネットで宅配」のビジネスモデルを日本に定着させたのは、出前館創業者の花蜜幸伸(はなみつこうしん)である。ところが彼は、出前館との関係を完全に断たれ、一時は「住所不定無職」にもなった。当の花蜜氏が、波瀾万丈の半生を辿る。

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 花蜜氏の初の起業は1991年、21歳のとき。大学受験に失敗し、大阪でバイク便の会社を興した。ネットの普及とともに、バイク便で運んでいたCDロムや版下などを「添付ファイル」のかたちで受け渡しするようになり、
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