ミャンマー情勢を「紛争分析」する 「平和構築」最前線を考える(26)
“平和構築/紛争分析”を専門領域にする私は、2月のクーデター以前には、あまりミャンマーについて語りたい願望は持っていなかった。日本においてミャンマーは「東南アジア最後のフロンティア」として、過熱する投資の対象であった。私も日本で仕事をしている以上、日本国内の雰囲気にも相当に影響される。ODA(政府開発援助)もその大部分は日本企業も関わる円借款だ。平和構築/紛争分析の研究者などお呼びではなかった。
もっとも今もなお、日本のエスタブリッシュメント層にとっては、私の存在は甚だ迷惑なものであるようだ。...