圧倒的濃度の「大豆田とわ子」 クセの強い脚本と膝を打つセリフの応酬に、いい意味で“疲れる”

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 ひと昔前なら離婚は大ごとだったが、時代は変わった。可哀想でも不幸でもない。ドラマで泥沼のように描くのは古いし、実際はあっさりライトな離婚も多い。離婚経験が無駄に豊富な私としては、屁みたいなもの。我慢していたら体によくない。人生のガス抜きである。

 今期、離婚が前提のドラマはいくつかあるが、厄介で面倒くさくて面白いのが「大豆田(おおまめだ)とわ子と三人の元夫」。脚本家・坂元裕二のクセがとにかく強くて、「彼のネタ帳」と揶揄もあるが、私はどっぷり沼。...

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