酒井法子が明かす「YouTubeを始めた理由」 「自分の力を試してみたい」

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 ♪ 碧いうさぎ/宇宙(そら)を翔けてく/心照らす光放ち/愛の花に/夢をふりまき/明日へと/Ah……

 都心のビルの一室。夜景をバックに、かつての大ヒット曲「碧いうさぎ」を手話を交えて歌うのは、女優兼歌手の酒井法子(50)だ。

 4月30日に8年間所属した事務所から独立し、5月1日にはYouTubeに「酒井法子 1億のスマイル」を開設。第1回の投稿で、変わらぬ容姿と歌声を披露した酒井に近況を聞いた。

「個人事務所の設立も、動画サイトの立ち上げも初めてのチャレンジです。私はこれまで箱入り娘のように育てられてきましたが、ここ数年、いよいよ50歳という年齢を目前に控えて自分の力を試してみたいと考えるようになったんです」

 一昨年の夏に一人息子が成人したことも、大きな決断を後押ししたと振り返る。

「ある時、“ママ、独立しようと思うんだけど、どう思う?”って聞いたんです。すると即座に“ママがやりたいことならいいんじゃない?”って。これで踏ん切りがついたというか、大きな励みになりました」

 その最初の取り組みがYouTubeというワケだが、

「コロナウイルスの蔓延で、私も巣ごもり生活を強いられてきました。体型維持のために、狭い廊下で3分間の縄跳びをやったり、鉄アレイ、ヨガにも挑戦したり。そんな不自由な日々を過ごすうち、芸能人生の最終章というか、新たなスタートを切るに当たって、こんな私でも役に立てることがあると思い立ったんです」

“五十の手習い”の第一歩は、「日本を元気に企画 東京編」という動画制作。酒井が都内の料理店に足を運び、厚焼き玉子やもつ鍋を実際に食してのレポートから、経営者へのインタビューまでをこなしている。

「この手の仕事は初めてでしたが、やってみたら楽しくって。20年以上の付き合いになるベテランの撮影スタッフたちに支えられながら、連日あちこちロケに出かけているんですよ」

 ナレーションから字幕に至るまで、キー局の情報番組かと見まごうほどの出来。その制作費はと尋ねると、

「費用はすべて持ち出しです。経営に苦しむ店舗をご紹介する内容もありますが、いまは広告費などの見返りは一切頂いておりません」

 それで大丈夫なのか。

「動画制作のテーマは『先に与える』なので、いまは収入うんぬんより恩返しに徹しようと思っています」

 再生回数は30万回超ながら、高く評価した視聴者は9096人。一方、低い評価は4505人(5月17日現在)とその半数に迫る。やはり、もう少しインパクトが必要か。

「どんな評価でも、一度は見て頂いていることに変わりはありません。まずはそこに感謝したいですね」

 今後の芸能活動は?

「9月にネット配信ドラマ『プロデューサーK パート4』が始まるほか、いずれ2021年版の『碧いうさぎ』をリリースする予定です。かつて皆さまに愛して頂いたこの曲を、さらに素敵なものにブラッシュアップしてお届けしたい」

 第二幕は「マンモスうれピー」となりますか。

週刊新潮 2021年5月20日号掲載

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