「コントが始まる」はF1層に断トツ人気 中村倫也はなぜチョイ役で出演しているのか

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 春ドラマも折り返し地点を迎えた。中でも、誰もがヒット確実と思っていたのが「コントが始まる」(日本テレビ)だ。主演の菅田将暉(28)は2年ぶりの連ドラで、彼と共にお笑いトリオを演じる神木隆之介(28)、仲野太賀(28)、さらに有村架純(28)と、93年生まれの人気役者が勢揃い。にもかかわらず視聴率は初回8・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)を超えることはなく、なかなか苦戦中だ。そこには切実な原因があるという。

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「コントが始まる」は、思い描いていた「大人の自分」とはまるでかけ離れた「大失敗」な人生を歩んでしまった20代後半の若者たちの群像劇だ。

 中心となるのは、売れないお笑いトリオ「マクベス」(菅田、神木、仲野)と、彼らがネタ作りに集うファミレス「メイクシラーズ」のウェイトレス(有村)、その妹(古川琴音[23])の5人だ。日テレ関係者は言う。

「中でも、菅田と有村は今年1月に公開された恋愛映画『花束みたいな恋をした』でW主演し、興収30億円を突破した人気コンビ。さらに出演した作品がことごとくヒットする神木、『今日から俺は!!』(日テレ)や『この恋あたためますか』(TBS)でブレイクした仲野もいますからね、成功は確実、果たしてどこまで数字を取るかが話題になっていました」

全話1桁

 ところがフタを開けると、4月17日の初回8・9%を皮切りに、2話(24日)8・6%、3話(5月1日)7・5%、4話(8日)7・1%、5話(15日)7・0%と回を重ねるごとに下がっているのだ。シリーズものを除く春ドラマのトップは「ドラゴン桜」(TBS、主演:阿部寛)で、5月16日の第4話は14・3%とWスコアである。

「確かに『コントが始まる』は苦戦しています。もっとも社内からは、それで落胆したり、非難する声はありませんね。というのも、『コントが始まる』は『ドラゴン桜』を含む全ドラマ中、F1層(20~34歳の女性)の視聴率でトップなのです。菅田と有村の映画『花束みたいな恋をした』もF1層を中心にヒットしたので、プロデューサーの読みは確かだったと言っていいでしょう。もちろんスポンサーからのニーズにも見事に合致しています」

 F1視聴率を見てみると、5月第2週(3日~9日)の「コントが始まる」5・4%に対し、「ドラゴン桜」4・8%、「着飾る恋には理由があって」(TBS)4・4%、「リコカツ」(同前)3・7%、「イチケイのカラス」(フジテレビ)3・9%、「レンアイ漫画家」(同前)2・9%といった具合だ。

「15日の放送では6・6%とさらに上がっています。『コントが始まる』に迫っているのは同じ日テレの“恋ぷに”こと『恋はDeepに』(5・1%)くらいです。AVOD、いわゆるTVerなどのCMを飛ばさない動画配信でも、170万近い視聴を得ていますから、スポンサーの覚えもめでたいんです」

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