松浦会長、エイベックス決算「売上40%減」でも裏アカ「フォロワー10倍増」に大はしゃぎ

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売れるコンテンツがない

 その後、売上高が1354億円から815億円に、営業利益も40億円の黒字から62億円の赤字転落という惨憺たる結果が明かされた。主な原因は、コロナ禍でライブイベントの自粛に追い込まれ、グッズ販売などにも大きな影響が出たこととのことだが、前出の社員はこう語る。

「コロナだけでここまでガクンと減りませんよ。説明会ではファンクラブの会員数が1年で89万人から71万人に減ったことも明らかにされました。安室奈美恵や華原朋美、浜崎あゆみが売れていた黄金期は過ぎ去った過去。今、ウチには売れるコンテンツがないのです」

 昨年売却した南青山の本社ビルで290億円もの利益が出たため、最終利益は128億円と見栄えだけは立派な結果となったが、決算書を見た専門家はこう語る。

「自己資本比率は30%を超えると良いと一般的に言われていますが、本社ビル売却の特別利益が効いて50%を超えています。財務状況だけで見ると、まったく危ない会社ではありません。ただし、今後も今季のような本業での赤字が続き、資産を取り崩していくような展開となれば、経営が傾いていく恐れはあります」(税理士で立正大学法制研究所特別研究員の浦野広明氏)

 織田信長は家臣にも“うつけ者”と思わせ周囲を油断させることで、天下統一の一歩手前まで上り詰めたという。松浦氏の酔狂な暮らしも秘策あってのことなのか。はたまた、単にやる気がなくなっただけなのだろうか――。

デイリー新潮取材班

2021年5月20日掲載

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