TBS「クレイジージャーニー」が異例の復活 歓迎と“ヤラセ”に対する懸念が相半ば

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 人の噂も七十五日とはいうけれど、テレビ番組のヤラセとなると644日が必要だったのか――。「クレイジージャーニー」(TBS)が1年9カ月ぶりに帰ってくる。5月19日に2時間スペシャルの特別番組として復活することが発表されたのだ。ネット上でも歓迎する声が溢れるが、業界では驚きの声が上がっている。

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 番組MCは、ダウンタウンの松本人志、バナナマンの設楽統、そして小池栄子。世界を巡る狂気の旅人“クレイジージャーニー”をスタジオに招き、体験談を語ってもらったり、スタッフと共に出かけたロケを見て、MCの3人が驚愕する番組だった。

 番組がレギュラーとなったのは、15年4月のこと。放送時間は深夜帯だった。

 16年5月20日に放送されたリヤカーマンこと永瀬忠志氏の「リヤカーを引いて地球47,000kmを歩き倒した男」は、ギャラクシー賞の月間賞と同年度の選奨も受賞した。

 さらに、17年8月に少数民族を愛する写真家ヨシダナギ氏と爬虫類ハンターの加藤英明氏が出演した放送が、放送文化基金賞・番組部門・テレビエンターテインメント番組の最優秀賞を受賞するなど、良質なバラエティ番組として評価を高めた。

ヤラセ発覚

 ところが、19年8月14日に放送された2時間スペシャルで、番組評価は一変する。この日の企画は、爬虫類ハンターの加藤氏がメキシコに生息する珍しい生物を探し、捕獲するものだった。放送された生物6種のうち4種類(メキシコサラマンダー、アリゲータートカゲ、メキシコドクトカゲ、ヘルメットイグアナ)が、番組スタッフが現地協力者に依頼しロケ前に準備。それを使って撮影していたことが判明したのだ。民放ディレクターは言う。

「外部からの指摘により社内調査した結果、ヤラセが判明し、そのまま番組は打ち切られました。結局、それ以前の放送でも、同じ企画の放送で、11種類の生物がヤラセで撮影されていたこともわかりました」

 発表されたのは同年9月11日だった。これを受けて、松ちゃんはTwitterを更新した。

《こういう時オレはスタッフをあまり責める気になれなくてねー。/一生懸命なのは知ってるしねー。/でも番組の性質上ウソだとしたら/アカンなー。》(9月13日付)

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