「庵野秀明」スタッフが明かす次回作情報 「国民的アニメ映画をリメイク予定」
三度(みたび)の緊急事態宣言、まさかの「現代版禁酒法」発令、そして小池百合子都知事による「灯火管制」指令……。暗い、現実があまりに暗すぎる。こんな時こそ、エンターテインメントの出番である。アニメ界の巨匠、庵野(あんの)秀明監督(60)。改めて、この「鬼才」に注目が集まっている。
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「人に慣れない動物を躾(しつ)けているみたいな感じ」
3月22日に放送されたNHKの「プロフェッショナル」で、妻の安野モヨコさんは庵野監督をこう評した。まさに「人間離れ」した彼の存在が、今再び「ブーム」となっている。
なにしろ番組が好評だったため、4月29日にBS1で拡大版が放送される異例の事態が起きているのだ。同番組は、3月8日に公開されたアニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の製作過程を追い、庵野監督に密着したものである。
映画は4月18日の段階で観客動員数が500万人を突破し、2007年から始まった新劇場版「エヴァシリーズ」の中で最高記録を更新するほどの大ヒットとなっているのだが、驚くべきは作品に心血を注ぐ庵野監督の、「変人的」とでも言うべき鬼気迫る姿だ。
映画製作の期限が迫っているのに、いきなり脚本の4分の1を書き直すなど、とことん自分が納得するまで作品を練り直し、それに振り回される周囲のスタッフのドタバタぶりが「プロフェッショナル」では描かれている。
「超自己不信」
実際、庵野監督は常人には理解し難い性格らしく、
「ことあるごとに『自分に自信がない』『アニメーターとして自分はもうダメだ』と口にする。これだけのヒットメーカーなのに、どういうわけか超自己不信の人なんです」
と、庵野監督の「異様さ」を明かすのは、彼が社長を務めるアニメ制作会社「カラー」のスタッフである。また、
「すごい偏食家で、肉や魚は食べようとしません。なんでも幼い時に、魚や動物が出てくるアニメを観るのが大好きだったそうで、『魚とか肉を食べるなんて可哀相』と、飲み会の時に話していました」(同)
さらに、別のスタッフは「庵野組」のこんな逸話を披露する。
「庵野さんが『俺、もう死ぬかも』と漏らした時、一番信頼しているスタッフが『今、忙しいんで、暇だったら葬式に行きます』と、素っ気なく言い返したという伝説が残っています。事実、庵野さんの一声で全部やり直しになるので現場はよくパニック状態に陥るほど忙しい。でも、その通りにやり直すと、信じられないくらい出来がよくなる。彼は神様。庵野さんの作品のエンドロールに名前が載るだけで幸せなので、誰も文句は言いません」
庵野監督自身が、エヴァンゲリオンもびっくりの「超人」のようなのだ。なお、このスタッフはこんな「秘密」を教えてくれた。
「庵野さんは今後、あるアニメ映画を作る予定です。庵野監督ではない、誰もが知っている国民的アニメ映画監督の代表作のニューバージョンですよ」