事件現場清掃人は見た 30代女性が住むゴミ屋敷を見て思い出した一冊の本

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4年ごとに

 ある程度時間が経てば部屋にゴミは入りきらなくなるはずである。彼女はどうするつもりだったのだろうか。

「いよいよ限界に達し、もはや新しい部屋に移り住むほかないという状況に陥った時、彼女は私に清掃を依頼してきたのです」

 高江洲氏は、いつものように手際よく、ゴミの山を次々と片付けていった。

「彼女は、私の仕事ぶりに目を丸くしていました。そして、部屋が綺麗に片付いた時、信頼しきった表情で私の顔を見ていました」

 この清掃以来、女性は定期的に高江洲氏に連絡するようになったという。

「1回の清掃に40万円前後かかります。それ以来4年ごとに彼女から連絡があります。つまり、部屋がゴミでいっぱいになる度、私が清掃し、引っ越しをしているというわけです」

デイリー新潮取材班

2021年5月14日掲載

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