エイベックス松浦会長 庶民を見下す「“フェラーリ爆買い”裏インスタ日記」の波紋

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社員たちは怒り心頭

 こんな具合に、このコロナ禍の最中、常軌を逸した放蕩三昧を続けているのである。実は、この裏アカ、社員たちにもバレバレだ。

「ご承知の通り、今うちはコロナの影響をもろに受け、業績が悪化しています。昨年11月には100名規模の希望退職を募ったばかりですし、南青山の本社ビルを売却したことで何とか窮地を凌いでいるところ。身売り話も飛び交うなか、トップにいる会長がこんな体たらくとは情けない」(20代社員)

「自分のお金で何を買おうが自由ですが、庶民を小馬鹿にしたようなこの物言いは許せない。松浦さんのカリスマ性があったのも事実ですが、貯金箱で小遣いを貯めてアユのCDを買ってくれたようなお客様に支えられてこそ、今のうちの会社があるというのに……」(中堅社員)

 このように、みな怒り心頭なのである。

 エイベックス広報に、このアカウントは松浦氏のもので間違いないかなど質問状を送ったが、期日までに回答はなかった。

明け方始まったclubhouseで……

 確かに、これまでも女性関係、薬物疑惑など、さんざん週刊誌を騒がせてきた松浦氏だが、ここまで傍若無人な言動が表沙汰になるのは初めてかもしれない。いったい何が、彼を「裏アカ」へと向かわせたのだろうか――。

 その答えの鍵となるのが、彼が4月中旬頃に突然始め、1週間ほどでパタリと止めた音声SNS「Clubhouse」だ。朝5時頃という変な時間帯に唐突に始まったという、ある日の放送を紹介しよう。

「ぶっちゃけ、ビル儲かったよ……。(中略)これ皮肉なことに、俺が社長時代に一番儲けたのは不動産ってことになる。400億くらい儲かった。300億か。まあどうでもいいな、そんなこと」

 本社ビル売却が成功だったと訴える松浦氏。泥酔しているのか、声がかすれている。

「アーティスト一人作ったって、100億儲かるかわからないけど。100億儲かったら万歳、大万歳。ほとんど儲からない。俺、社長やっている間、アーティスト作れなかった。でも、代わりに不動産屋やっていたんだ。ははは。だから、会社潰れないよ、うちは。その代わり買われちゃうかもしれないね。現金多すぎるから」

忘れ得ぬ“アユ”との思い出……

 このように身売り話のウワサを自嘲ぎみに語った後、今後の目標について次のように語るのであった。

「俺は自分の好きな車を仕事にしたい。車を扱う何かをしたいし、その借金のために、売ってしまった車たちを全部買い戻したい。それこそ、アユと横浜に乗っていったフェラーリを、もう一度買い戻したい。たっかいんだよ。売った時の値段が4000万。今、売っている値段が4億円。売らなきゃよかったね」

 アユと横浜に乗って行った思い出のフェラーリ――。どうやら彼は、“過去”に囚われているようなのだ。昨年離婚したというプライベートの問題も、情緒を不安定にしている要因か。

「全盛期に比べたら、最近はプロデューサー業もめっきりふるいません。今や安室奈美恵は引退し、AAAも活動休止。今年、4月に出した浜崎のニューアルバムもオリコン初登場3位、売り上げは1万枚ちょっとと大惨敗に終わりました。そんな苛立ちのはけ口としてインスタが使われているのかもしれません」(芸能記者)

「デイリー新潮」がエイベックスに取材した後も、一部を修正するのみで、いまだ裏アカウントでの発信を続けている松浦氏。果たして、社員1500人を抱える上場企業トップとしての自覚があるのだろうか。

デイリー新潮取材班

2021年5月10日掲載

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