今田美桜、朝ドラ「お帰りモネ」に出演 初の主演ドラマも時間の問題と言われる訳

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広瀬すずと並ぶCMクイーン

 4月からは石原さとみ(34)と綾野剛(39)がダブル主演する日本テレビのドラマ「恋はDeepに」に出演中。海洋学者役の石原の職場仲間に扮する。

 また7月に公開される映画「東京リベンジャーズ」ではヒロインを演じる。主演は北村匠海(23)。原作のコミックスは売上部数が600万部を突破した超人気作で、共演陣も山田裕貴(30)や眞栄田郷敦(21)、吉沢亮(27)と豪華版であることから、早くも話題になっている作品だ。今田にとって勝負の1作になるだろう。

 ドラマの主演作はまだない。だが、決まるのは時間の問題だろう。CMの数も影響するからだ。

 今田の強みの1つはCMの多さ。ニホンモニターの調べによると、昨年はNECや第一三共ヘルスケアなど14社のCMに登場。広瀬すず(22)と並んで芸能界のCMクイーンだった。その勢いは今年も衰えていない。

 CMが多い女優をドラマの主演に据えると、スポンサーが付きやすくなり、民放は助かるのである。CMに起用しているスポンサーがご祝儀的にCMを出稿してくれることが多いからだ。

 ネットの台頭とコロナ禍による企業の業績不振により、スポンサーが集めにくくなっている中、CM獲得が期待できる女優は貴重。それが現実である。民放界では半ば冗談で「そのうちCMが付く女優しかドラマの主演が出来なくなるんじゃないか」と、言われ始めているくらいなのだ。

 では、どうして今田はCMが多いのか。インスタグラムのフォロワー数が多いことも理由である。CM出演者を決める際、かつては好感度調査が唯一の物差しになっていたが、今はインスタのフォロワー数が重視されている。人気度の表れでもあるからなのは言うまでもない。

 今田のフォロワー数は約330万人。ほかに300万人超えは有村架純(28)、深田恭子(38)、戸田恵梨香(32)らがいるが、そろってCMが多い。スポンサーはファンの支持を大いに気にしているのである。

「おかえりモネ」で中高年以上のファンも増えそうな今田。さらに飛躍できそうだ。

*1 スポーツ報知 2000年5月8日付
*2 FASHION BOXウェブ版2020年7月31日付
*3 マイナビニュース2019年6月15日付

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。1990年、スポーツニッポン新聞社入社。芸能面などを取材・執筆(放送担当)。2010年退社。週刊誌契約記者を経て、2016年、毎日新聞出版社入社。「サンデー毎日」記者、編集次長を歴任し、2019年4月に退社し独立。

デイリー新潮取材班編集

2021年5月8日掲載

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