広島「中村奨成」はレフトで1番先発、2軍でもサードで起用、捕手は“卒業”へ

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“苦労人”の去就

 広島県を中心とするブロック紙・中国新聞の読者欄「広場」は4月19日、「中村選手 初安打喜ぶ」との投稿を掲載した。執筆したのは東広島市に住む50歳の主婦だ。

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 見出しからもお分かりの通り、広島の中村奨成(21)がプロ入り初安打を記録したことを喜ぶという内容だった。

 主婦は二塁打を放った中村が《会沢翼捕手の二塁強襲安打で一気に本塁にかえり、俊足も披露。連敗脱出に貢献した》と指摘、《この一戦は中村選手にもカープファンの記憶にも深く刻まれたと思う》と感激を記した。

 そして、《プロではこれまで順風満帆ではなかったが、いよいよやってくれそうだ》と大きな期待を示した。

 地元ファンが、これだけ喜んでいるのだ。初ヒットが出た翌日の中国新聞は、運動面で大きく取り上げた。

 4月17日の朝刊に「カープ(中4回戦) 初スタメン 中村奨新風 『2番・左翼』 初安打で連敗脱出に貢献」との記事が掲載されたのだ。一部を引用させていただく。

《かつて甲子園を沸かせた「怪物」に、ようやく光が差した。中村奨が「2番・左翼」でプロ初のスタメン出場を果たし、初安打、初得点を記録。「やっとプロとしての一歩が踏み出せたかなと思います」。伸び悩んだこれまでの日々を思い、喜びをかみしめた》

広島ファンの“懸念”

 引用を更に続けよう。

《一回は空振り三振を喫したが、三回は四球で出塁。その後鈴木の本塁打で生還した。初安打は五回。高めのツーシームを左翼線へはじき返し、二塁打にした》

《甲子園で1大会個人最多本塁打記録を打ち立て、2018年にドラフト1位で入団。初出場は昨季。大舞台まで3年かかったが代打で4打席無安打に終わった。「自分は捕手一本でやりたい」との強いこだわりを捨てた。出場機会を増やすため外野や三塁にも挑戦。「与えられたところで結果を残すしかない年齢。何とか1本打てて良かった」と喜んだ》

 この後、中村は18日に再び中日戦で出場した。20日のヤクルト戦はベンチ入りしたが、試合に出ることはなかった。翌日には2軍に降格、オリックス戦に先発出場した

 結局、入団3年目の1軍は、4月25日現在、3打数1安打、2三振、2四死球、得点2という結果だ。

 ファンは、もう中村が捕手として1軍に出場することはないのか、まずこの点が気になるはずだ。

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