井岡一翔「マリファナ陽性」で王座剥奪の可能性も 井岡側は「検体に成分が混入された」と説明
警視庁から連絡
一連の経緯について永田理事長を直撃すると、
「ノーコメント。何しろ、まだこれからの話ですから。委員会で結果が出るまでは何も言えません。ちゃんとした決定が出ればハッキリ言うので、それまでは待ってください。(調査が終わるのは)5月くらいになるんじゃないかな」
では、井岡側は今回の“疑惑”にどう答えるのか。
井岡の弁護士は、
〈ドーピング検査の結果について、今日に至るまで、JBCから何らの報告を受けておりません〉
とした上で、
〈警視庁(本庁)から井岡に連絡があり、知りうる事実を回答しております〉
と警察の事情聴取を受けたことは認めた。
そして、
〈警視庁からは4月上旬、ドーピング検査の検体から大麻成分が検出されたと伝えられました〉〈警視庁から、捜査は終了した、との報告を数日後に受けており〉、〈井岡に対する嫌疑は既に晴れております〉
とのコメントを寄せている。だが、日本の現役世界チャンピオンが警察当局から聴取を受けていたこと自体、前代未聞だろう。
加えて、
〈井岡は、違法薬物、不正薬物を摂取したことは一切なく、王座が剥奪されるようなことはあり得ません〉
〈仮に、このような成分が検出されたということであれば、検体がすり替えられた、あるいは、検体に何らかの成分が混入されたとしか考えられず、JBCの管理体制が問題視されるべきものとなります〉
と、JBCに対して徹底抗戦の構えを見せる。
井岡側から“管理体制”の不備を指摘されたことについて、前出のJBC幹部はこう語る。
「井岡の採尿はJBC関係者やスタッフらが見守るなかで行われています。最初に検査を実施した医療機関から、次の検査機関に検体を運搬する際にはビデオと写真で記録も収めている。JBCにとって初めての陽性反応だったため、かなり念入りな措置を講じていたのです。また、風邪薬の成分などがドーピング検査の結果に影響しないよう、試合前日には井岡、田中両選手に対して“1カ月以内に服用した薬やサプリがあれば提出するように”と告知しましたが、両選手とも何も提出していません」
果たして、“疑惑”は本当に晴れたのか――。
場外乱闘が平行線を辿るなか、世界チャンピオンとJBCが睨み合う騒動はどちらに軍配が上がるか。
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