女王を支えた70年:エディンバラ公爵の逝去に思う
「100歳までなんて生きたくない!これ以上老いさらばえるなんて想像できるか!」
これは2000年8月にイギリスのエリザベス2世女王の母君、エリザベス皇太后が100歳の誕生日を迎え、国民から歓呼をもって祝福を受けていたさなかに、女王の夫君エディンバラ公爵フィリップ殿下が思わず側近に漏らした言葉である。当時公爵は79歳だったが、それから21年後の2021年4月9日に老公は旅立っていった。この言葉が神に通じたのか、あと2カ月で満100歳の誕生日を迎えるところであった。...