「山尾志桜里」JR無料パス私的利用 「鴻池祥肇、金子恵美&宮崎謙介」元議員の熱海行を検証

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勉強会と称した金子恵美氏と宮崎謙介氏のケース

 続いて、2014年に報じられた金子恵美氏と宮崎謙介氏のケースについて。そのあと2人は結婚することになるが、当時は共に独身で自民党の新人衆院議員同士だ。

 時期と行き先は図らずも熱海でゴールデンウィーク。鴻池氏と同じだった。

 5月3日のお昼時に東京駅を発った「こだま653号」のグリーン車に並んで座っていた2人。

 当時の記事を引用すると、

「グリーン車の広いアームレストの上で、あたりはばからず手を握り合っていた。どう見ても、恋人同士の雰囲気でしたね」(たまたま居合わせた自民党関係者)

「車掌が検札に来た際、2人は揃って議員パスを提示したのです。私も熱海で降りましたが、改札でもやはり、パスを見せて駅の外に出ていました」(同)

 取材に対して金子議員は、

「3日は、熱海で“勉強会”があったのです。メンバーは、議員4人とIT起業家4人、そして私の女性秘書の9人。宮崎さんの発案で、熱海のホテルで1泊2日の会となったのです。テーマは『憲法』と『起業しやすい社会』。確かにパスは使いましたが、これは議員活動、公務です。公私混同ではありません。そもそも、宮崎さんとは付き合っていません。車中で手を? う〜ん、お弁当を食べたかどうかも覚えていないものですから……」

 と答え、その一方で宮崎議員は、

「電車で手を握るだの、私的旅行にパスを使うだの、そんな行動をしないくらいの良識はありますよ」(いずれも週刊新潮2014年5月22日号)

 と話した。

 2人は結婚し、おしどり夫婦として名を売ったが、金子議員の妊娠中、宮崎議員の道ならぬ恋を週刊文春がゲス不倫とすっぱ抜き、議員辞職に追い込まれた。金子議員は先の総選挙で落選し、その後に政界引退を宣言している。

 事例は少ないが、JR無料パスを使った国会議員にはその後に茨の道が待っているということかもしれない。

デイリー新潮取材班

2021年4月30日掲載

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