性格でわかる「頭痛」になりやすい人、なりにくい人 3万4000人の調査研究を読み解く
第一三共ヘルスケアが2011年に実施した調査によると、過去1年間に頭痛を感じた人800名のうち、約4人に1人が週に1回以上もの頻度で頭痛に悩まされているという。また同調査では、「頭痛によって損失したと感じる時間」は1日にあたり約2時間半に上るという結果も出ている。
薬を飲むほどではないが、我慢するうちに集中力が下がり、些細なことにイライラしてしまう。そんな頭痛と向き合うことが日常になっている人も多いことが、この調査から分かる。だが当然、頭痛には無縁という人もいるわけで、その違いを“性格”の面から分析した研究がある。
日本人とアメリカ人でも同じ
フランスのモンペリエ大学やアメリカのフロリダ州立大学などの研究者らは、頭痛と性格の関連を探るべく、アメリカと日本の16歳から107歳までの約3万4000人を調査し、昨年、その結果を発表した(「Personality and Headaches: Findings From Six Prospective Studies」)。「過去1ヵ月間に頭痛を経験したか」などの質問とともに、神経症傾向、外向性、開放性、協調性、勤勉性といった性格傾向を測定するというものだ。その結果、性格と頭痛の関係では、性別を問わず日本とアメリカで同じ傾向が見られたというのである。
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